「おもしろい」を考察してみる!
おもしろいゲームって色々ありますが
なにをもっておもしろいとするのかってちゃんと考えてみると
意外に難しくないですか?
感情を言語化するって結構難しいことだと思います。
なんなんでしょうね、おもしろいって…。難しいですよね…。
たのしいってなんなんでしょうね…。
人生ってなんなんでしょうね…。
いや、違う違う。方向性間違えてる。
急にネガティブ全開な文面になってしまいましたが
そういうことではありません。
感情を言語化することが難しいのはそうなのですが
そのフワッとしたものを具体化するのをあえてやるのは結構重要らしいです。
なぜそう言い切れるかというと孫氏の兵法という
有名な中国の兵法書があり、こちらに同じようなことに
対して考察がされているからなんです。
孫氏の兵法とは?
全然ゲームとは関係なさそうな話ではあるのですが
「おもしろいゲーム」を考察するためにまずこちらを説明します。
孫氏の兵法は孫武(そんぶ)という中国の軍事思想家が作った書物です。
戦争は何が要因で勝ったり負けたりするのか?を論理的に記載したのが「孫氏の兵法」です。
「孫氏の兵法」が作られる以前では戦争の勝敗は天運(ただの運)に左右されるという
考えが強かったみたいなんですね。
つまりなぜか知らないけど負けちゃった、勝っちゃった
ぐらいにしか考えてなかったんだそう。
そのフワッとしたところをなんとか具体化しようとしたのが
孫氏の兵法というわけです。
著者の孫武は戦争を記録し分析して研究した結果、戦争の勝敗は
運で決まるのではなく人の行動によって決まることを解明したそうなんです。
みんながそんなのわかるわけねーだろって思っていたことを
孫武はちゃんと具体化することに成功したわけですね。
これはゲームでの「おもしろい」にも流用できるはずなんです!
ちゃんとなにをもっておもしろいとするのか今までの記録を分析すれば
具体化できるはずだという風に私は考えたわけです。
な…なんてかしこいんだ私は!!
という茶番はやめて多分これ大手企業ならどこでもやってることなんでしょうね。
それを個人でやってみよーというお話です。
では早速考察してみましょう!
そもそもおもしろいって辞書的にどーいう意味?
まずはおもしろいの定義を確認しましょう。辞書的な意味です。
goo辞書では以下のように記載されています。
興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。
goo辞書
なるほど、こんな感じといえばそうですよね。
ではさらに深掘りして「興味」ってなんだ?ってところも
調べてみましょう。
こちらもgoo辞書をみたら以下のように記載されていました。
その物事が感じさせるおもむき。おもしろみ。興。
goo辞書
お、おう…。そうか…。そんな感じか。
おもしろいは興味という言葉で説明されていて
興味はおもしろいという言葉で説明されていますね。
どちらの意味も分からないってなった場合
ここで無限ループが発生してしまう構造でした。
こうなってくると人それぞれ「おもしろい」の意味が
違ってくる風に思えてきますね。
独自にゲームでの「おもしろい」を分析する
辞書的な意味を調べたらよけい混迷を極めてきましたので
アプローチを変えましょう。
孫氏の兵法を思い出して記録を分析すればいいんです。
そこで参考にするのが以下です。
ミリオンセラーのゲームソフト一覧!
当然ですが「売れている」ということは
みんなが共通して「おもしろい」と思っている要素を
取り入れているはずだと解釈できます。
更にミリオンセラーですので最低でも100万人以上の人が
面白い、もしくは面白そうって感じてソフトを買っているはずですので
ここを分析すればいいはずです。
種類の違う上位3つぐらいのソフトの何が面白いのかを
考察すれば自ずとゲームにおける「おもしろさ」が
わかってくるのではないかと思います!
ということで早速みてみましょう。
売上1位 あつまれ どうぶつの森
2021年3月現在で日本で一番売れているゲームソフトは
「あつまれ どうぶつの森」でした。
2020年はこのゲームが売れているって何度もニュースになっていましたよね。
よくよく見てみると2020年発売なので発売から1年足らずで
売上1位になっちゃったすごいゲームです。
お恥ずかしながら私はNintendo Switchを持っていないので
このゲームやったことがありません。
しかしNINTENDO 64時代のどうぶつの森はやったことはあるので
どんなゲームなのか雰囲気はわかっているはずです。
こちらはめちゃくちゃザックリ説明すると動物と「生活する」というゲームです。
更にWikipediaによるとDIYという自分で新しくアイテムを作成するシステムも導入されて
それが結構人気を呼んだみたいですね。
「未知の世界で生活する」
「自分で何か新しいものを作る」
これが面白い要素かなと思います。
また「無人島で生活する」っていうのがポイントだったりするんですかね。
無人島って何やってもいい感が出るじゃないですか。
その解放感が面白かったりするんですかね。
売上2位 ポケットモンスター
以前別でも記事にした通りポケモンは
めちゃくちゃ面白いですよね!
上記記事でも書きましたが
ポケモンの面白い要素は決まっていて以下4つです。
・収集
・育成
・対戦
・交換
野生のモンスターを自分になつかせて
そのモンスターを育成して
ほかのプレイヤーと対戦して
必要なくなったら交換する。
最後だけすごいヒドイことしている感が
否まれませんが、この4要素を入れ込めば
大体面白くなるってことじゃないかと思います!
っていうかこの要素入れたらそりゃー面白いわ。
例えば
・育成
・対戦
のみの要素で出来上がっていて面白いゲーム
っていうとデジタルモンスターが思いつきます。
これは20、30代あたりはなかなかハマったゲームじゃないでしょうか。
更に
・収集
・育成
・対戦
の要素のゲームだと
モンスターファームが思いつきます。
こちらも知っている人はわかると思いますが
子供の時大体みんなハマっていましたよね。
というわけでこの要素の組み合わせで
結構面白いものが生まれるんだろうと思います。
売上4位 スーパーマリオブラザーズ
日本の代表的なゲームといえばこちらでしょう。
どんなゲームか言うまでもないかと思いますが
横スクロールアクションゲームです。
正直このゲーム有名すぎるし遊んでみると
確かに面白いので、もはや考えてきませんでしたが。
ちゃんと考えると何が面白いかって難しくないですか?
ただ単に右に進んでいくだけのゲームですよ。
文字にしたら全然面白くなさそうですよね。
障害物を避けながら横に進んでいくだけのゲーム。
しかも操作もめちゃくちゃシンプルです。
左右キーとジャンプボタンを押すだけです。
でもやってみるとこれがまぁ面白いわけですよね。
これってなんなんでしょう。
色々と考えたのですがマリオは「成長する快感」が
わかりやすく得られるから面白いのではないかと思いました。
例えばポケモンの「育成」の要素は
ポケモンという仮想のモンスターが
育っていくのが面白いわけなのですが
マリオは現実世界のプレイヤー(自分自身)が
「育成(成長)」していくのが面白いんでしょう。
クリアできなかったステージをクリアできたときに
自分は成長したという実感が得られるわけです。
まとめ:面白いゲームは大別すると2つに分けられる?
というわけで上記3つのゲームの特徴を
まとめてみました。
その結果、面白さは大きく2つに分けられる
のではないかと思いました。
それは
自分を育成(成長)させるか、ほかの何かを育成させるか
です。
マリオ、対戦ゲーム、アクションゲーム、パズルゲーム、レースゲームなんかは
自分のゲームの操作を上達させるので自分を育成するゲームでしょう。
ポケモン、どうぶつの森、RPG、マインクラフトなどは
ほかの何かを育成するようなゲームだと思います。
ポケモンはわかりやすく仮想の生き物を育成しますし
RPGは主人公やほかのキャラクターを育てますね。
どうぶつの森やマイクラはちょっと特殊ではありますが
自分の土地を育てる(開拓する)みたいな感じですよね。
面白いゲームは大体何かを育成するっていうのが
必ず取り入れられている、というのが私の結論でした。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「うっわ、俺の出した結論めっちゃ決まったぜ!」って思っていたのですが
最後の最後にノベルゲームはどうなるん?ってフッと気付きました…。
いやー上手くいかないもんですねー…一応気付いてから色々と反論を考えてみたのですが
信じられないくらい何も思いつかなかったため
是非ともノベルゲームは例外でお願いいたします。
という訳で最後は逃げさせていただきました。
ご成長ありがとうございました。